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ロシアの衰退という危険
―― 脅威がなくならない理由

アンドレア・ケンドール・テイラー 新アメリカ安全保障センター 大西洋安全保障プログラム・ディレクター
マイケル・カフマン 米海軍分析センター ロシア研究プログラム・ディレクター

Russia’s Dangerous Decline: The Kremlin Won’t Go Down Without a Fight

Andrea Kendall-Taylor 新アメリカ安全保障センターのシニアフェローで、同センターの大西洋安全保障プログラムのディレクター。
Michael Kofman 米海軍分析センターのロシア研究プログラム・ディレクター。二人はフォーリン・アフェアーズで「ロシアの衰退という虚構―― そのパワーは衰えていない」(FAR2022年1月号掲載)を発表している。

2022年12月号掲載論文

ロシアのパワーと影響力が衰退しているとしても、その脅威が今後大きく後退していくわけではない。プーチンが敗れても、ロシアの問題は解決されないし、むしろますます大きくなっていく。欧米は、この現実を認識し、ロシアがおとなしくなることへの期待を捨て、モスクワの標的にされているウクライナへの支援を続けなければならない。ロシアは往々にして再生、停滞、衰退のサイクルを繰り返す。ウクライナ戦争でそのパワーと世界的地位が低下しても、ロシアの行動は、今後も反発、国境沿いの勢力圏の模索、そして世界的地位への渇望によって規定されていくだろう。ヨーロッパが単独でこの問題を処理できると考えてはならない。ロシアの脅威は変化するとしても、今後もなくならない。

  • ロシア問題は解決しない
  • 経済的衰退
  • 軍事的衰退
  • プーチン後を考える
  • ロシアによる非通常型対抗策
  • 今後を楽観できぬ理由
  • ロシアにどう接していくか

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